奈良のシカが過去最多の過密化、住宅街への出没増加で県などが「追い上げ」実施
奈良公園の天然記念物「奈良のシカ」が過去最多の1465頭に達し、過密化に伴って公園外の住宅街での出没やトラブルが急増しています。観光客による過剰な餌やりが頭数増加の一因とみられ、行政や愛護会はシカを公園へ誘導する「追い上げ」などの対策を急ピッチで進めています。

AI要約 • 3行でわかるポイント
- 1奈良公園のシカが過去最多の1465頭となり、過密化によって公園外の住宅街での出没が増加しています。
- 2観光客による過剰な餌やりが頭数増加や生息密度の急上昇を引き起こしているとみられています。
- 3行政や保護団体は、住宅街でのトラブルを防ぐため、シカを公園へ安全に戻す「追い上げ」作戦を強化しています。
奈良のシカが過去最多の過密化、住宅街への出没が課題に
奈良公園(奈良市)に生息する国の天然記念物「奈良のシカ」の頭数が増加し、2025年度には過去最多となる1465頭を記録しました。これに伴い、公園外の住宅街や市街地へ出没するケースが相次ぎ、交通事故などのトラブルを防ぐための対策が急務となっています。
背景にある過剰な餌やりと生息密度の急上昇
頭数増加の大きな原因の一つとして、観光客らによる過剰な餌やりが指摘されています。公園から数キロ離れた周辺の「管理地区」では生息密度の上昇が顕著であり、2017年度には1平方キロメートルあたり9.4頭だった密度が、2025年度には49頭と約5.2倍にまで跳ね上がっています。
行政と保護団体による「追い上げ」の実施
こうした状況を受け、奈良県や奈良市、保護団体「奈良の鹿愛護会」などは、市街地に出没したシカを公園へと誘導する「追い上げ」対策を強化しています。
参加メンバーはシカを刺激しないよう慎重に両手を広げて立ちふさがり、ゆっくりと公園まで誘導する作業を継続的に行っています。
関係機関は定期的な追い上げによって市街地の頭数をコントロールしつつ、観光客への適切な対応を含めた総合的な対策の検討を進めています。人と鹿のこれからの共生に向け、私たち観光客側もマナーを見直す時期に来ていると言えそうです。
この記事は 読売新聞 に掲載された報道をもとにDEER POSTが独自に要約・整理したものです。詳細な全文や背景は元記事をご覧ください。
- 読売新聞公園外への出没増加と行政による追い上げの具体的な様子を報じています。参照記事を見る↗